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楽しむ老活〜終活への準備ブログ

冗談ではなかった母のお願い!自分の老後もすぐそこと実感!

私がまだ高校生くらいの時でした。

母が私に言い放った言葉を

いまだに思い出します。

 

それほどセンセーショナルな

出来事だったのでしょう。

 

私の母を

ひと言で表現するのは

難しいですが、

あえて言うなら

「少し変わった陽気な人」です。

 

幼い頃に

両親を亡くして、

親の思い出ほとんどないそうです。

 

生い立ちのせいだけとは思いませんが、

親って言う概念が薄いのか、

私との関係も今で言う

「友達親子」

的な関係に近かったかもしれません。

 

私は

三人兄妹の真ん中で

上下を見て、学習し

怒られないように先読みをする子供

だったと母は言います。

 

なんでも自分でする

タイプだったから、

手を焼いた覚えがないとも。

 

いい子だったのか、

子供らしくない子供だったのか。。。

 

そんな私に

母は何気なく言うのです。

 

見ていたのはドラマだったか、

ドキュメンタリーだったかは

忘れましたが、

人工呼吸器に繋がれたまま、

意識が回復せず植物人間

(この表現どうかとは思うけど)

になった人が映し出されたテレビでした。

 

母「私がこんな状態になったら

(私の名前)、

人工呼吸器のコンセント抜いてな!」

 

私「・・・」

なんてこと言うの

と思いながらも

私の方を見ずに言うので

無視をしていると、

 

母「聞いてた?

スイッチでもコンセントでもいいから、

切ってあの世に送ってな!」

 

私「なんで私?

犯罪者になるからいやや〜」

と跳ね除けておきました。

 

その場には、

兄妹3人ともいたのに。

 

なぜ私を名指し!?

謎とそんなこと思ってるんだ

と衝撃で動揺したのを覚えています。

 

が、

動揺していても

表面に現れにくいのが私。

 

冷たく思われているのでしょうかね。

 

兄妹の簡単な紹介をすると、

上は人情味あふれる優しい優秀な人。

 

下は過保護に育ち弱虫の根性なしの人。

ひどいかな。

 

確かに。。

頼むなら私だろうね。

妙に納得しました。

 

結局、

母に1番似てるのは私だと思うから、

私ならと白羽の矢が当たったんです。

きっと。

 

でも私にはそんな覚悟はないし、

犯罪者は勘弁して欲しいです。

不自由な暮らしはしたくない!

じゃないですか?

 

そこ?

と思いましたか?

 

そう言うところなんでしょうね。

やっぱり冷たいわ私。

 

その後も

母にしては粘って

お願いしてくるので、

「わかったわかった。ポチッと切ってあげる」と約束してしまいました。

 

私はそんな状況は稀で、

来ない確率の方が高いとたかを括り、

返事をしたのです。

 

それから数十年、

忘れてはいなかったけれど、

そんな状況や

その話が出る事もなく

過ぎていきました。

 

久々に実家に帰った時のこと、

ひょっこり母が

「覚えてる?」

「人工呼吸器の事?」

と言い出したのです。

 

私はあれだ!(動揺)

とすぐに分かりましたが、

動揺が出ない私は

「なんのこと?」

とシラを切りました。

 

母もいつも通り陽気な雰囲気で、

母「約束したやん〜

スイッチ切ってくれるって!」

 

(やっぱりあれだ!)

私「あ〜、あれか」

 

私「なに?どこか悪いの?

入院でもするの?」

 

母「いや、まだ予定はないけど

覚えてるかの確認よ!」

 

ニコニコしながら

そんなこと言う?

と思いながらも、

父が亡くなったことを機に、

母なりに

そう遠くない自分の終わりに

向かっていろいろ準備してるんだな

と思いました。

 

断捨離も始めたし、

やりたい事を

今までに増して精力的に

取り組んでいました。

 

見習わなくては。

そう思うのは同じ感覚だからでしょうか?

 

私も

「人工呼吸器」

の件を誰かに頼めるものなら

頼みたいですが、

息子は到底無理なのはわかっています。

しかも、

可愛い息子を

犯罪者にしたくありません。

長生きするしかないのです。

 

母にも、

もちろん元気で

長生きして欲しいと思っています。

寿命は永遠ではないけれど、

もう少し

そのまま生きていて欲しいのです。

 

約束の時は

来るかどうか分かりませんが、

どうかその時には

本人が望めば

尊厳死安楽死が選択できると

いいなと思っています。

 

家族も辛い、本人も辛い。

 

私は(たぶん母も)

これが1番不幸だと思っているのです。

 

法律的な事、

周りからの圧や

空気で選択できないのでは?

など、

問題は多いですが

考える必要はあると思っています。

 

なんか今日は真面目な私。

昨日、

遠方で会えない母と

電話で長話ししたからかなぁ。

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